

少しずつ効率的に作業を進めていきましょう
AI 時代の Rank Tracker 活用講座|第7回
このページでわかること:
- キーワードが増えすぎると何が起きるか
- フォルダ管理が「増えすぎた状態」の現実的な解決策である理由
- 全消しリセットをやめた方がいい理由
- サンドボックスで事前選別するとそもそも増えにくくなる話
AI 時代の Rank Tracker 活用講座|第7回
「キーワードを整理しなければ」と思いながら、気づいたら半年が経っていました。
Rank Tracker に登録したキーワードが増えるのは最初のうちは気持ちいいものです。「全部追えている」という安心感がある。でも、ある時点から「画面を開いても何を見ればいいかわからない」という状態になります。数が多すぎて、大事なキーワードが埋もれている感覚です。
「整理しなければ」はわかっています。でも面倒くさいのも事実で、「後でやろう」を繰り返してきました。
これはおそらく、Rank Tracker を使い続けている人の多くが経験することだと思います。この記事ではその「後でやろう」を少し前倒しにする理由と、現実的な整理の方法を書きます。
増えすぎると何が起きるか
「増えすぎた」状態をそのまま放置すると、3つの問題が出てきます。
① API の消費が増える
Rank Tracker は、登録したキーワードの順位を自動で定期チェックします。このチェックに API トークンを使います。登録数が増えるほど、1回のチェックで消費するトークン量も増えます。
プランによって使用できるトークン量に上限があります。追跡する必要のないキーワードを大量に抱えていると、本当に見たいキーワードのチェックに割くリソースが減ります。
② 画面がノイズだらけになる
全キーワードをフラットに表示すると、「今週チェックしたいキーワード」「気になっているキーワード」「もうほとんど動かないキーワード」が混在します。何かを確認しようとするたびにスクロールが多くなり、見たいものが見つかりにくくなります。
③ 本当に追うべきキーワードが埋もれる
これが一番の問題です。
「順位が上がりそうなキーワード」「先週から動き始めたキーワード」「次の記事の候補になるキーワード」——こういう「今注目すべきキーワード」が、大量の無関心キーワードの中に埋もれると見落とします。Rank Tracker は「気づきの道具」でもありますが、ノイズが多いと気づけません。
フォルダ管理が現実的な解決策

右下のアイコンからフォルダを追加できる。
Rank Tracker では、キーワードをフォルダに分けて管理できます。
わたしが現実的だと感じる使い方は「テーマ単位でフォルダを作る」です。参考までに、わたしの実際のフォルダ構成はこんな感じです。
Rank Tracking(順位追跡)
- Rank Tracker(このツールに関連するキーワード)
- Canva(Canva 関連記事のキーワード)
- ※テーマごとに追加していく形
Sandbox(サンドボックス)
- 追跡登録前の仮置きキーワード
収益化・集客用
- 購買意図の高いキーワードや、アフィリ記事に関連するキーワード
フォルダを作る利点は「全体を眺めなくてよくなる」ことです。
何かを確認するときは、まず「どのフォルダを見るか」を決めてから開く。「今日は Rank Tracker 関連記事のキーワードだけ確認する」という絞り込みができます。
全キーワードを一覧で眺めるより、確認の時間が短くなります。
既存キーワードをどう振り分けるか
すでに大量に登録してしまった状態から整理するのは、正直少し手間がかかります。
現実的な進め方として、わたしがやったのは「今後もちゃんと見たいキーワードだけ、フォルダに移す」という方針です。全部を整理しようとすると手が止まります。「優先度の高い記事のキーワードから、順番にフォルダへ」という粒度でやると動けます。
フォルダに入れなかったキーワードは「未整理フォルダ」としてまとめておくか、そのまま放置しておいても実害はあまりありません。大事なのは「よく見る記事のキーワードが整理されている状態」を作ることです。
どうしても「このキーワードはどのフォルダに入れればいいか」で手が止まってしまう場合は、AI に判断を手伝ってもらう方法があります。
Rank Tracker からキーワードをコピーして、「これらのキーワードはどの記事に対応していそうか、グループ分けの案を出してほしい」と投げかけるだけです。記事の URL やタイトルも一緒に渡すと、より具体的な振り分け案が返ってきます。
最終的な判断は自分でするにしても、「迷って手が止まる」状態は解消できます。
全消しリセットはやめた方がいい
「もう全部消してゼロから入れ直そう」という気持ちになることがあります。わたしにも一度そういう衝動がありました。
やめた方がいいです。理由は2つあります。
理由①:順位変動の履歴が消える
Rank Tracker の大きな価値の一つは「順位の変動を時系列で記録している」ことです。あるキーワードが「3ヶ月前は50位だったが今は12位になっている」という変化は、記録が続いているからこそ見えます。
一度削除すると、その記録は戻りません。同じキーワードを再登録しても、過去の変動データは消えたままです。
理由②:履歴はコンテンツのネタになる
これは使い始めた頃には気づかなかったことです。
順位変動の履歴を眺めていると、「この記事が上がり始めたタイミングはいつか」「何かを変えた前後で動きが変わっているか」という分析ができます。また、「このキーワードが上がり始めたということは、読者にとってこの話題が刺さりやすい時期なのかもしれない」という記事ネタの発見にもなります。
長く使うほど、この「記録の価値」が増してきます。全消しリセットはそれを捨てることになります。
削除するとしても、「記事ごと整理する」「専門性から外れたキーワードを外す」という単位でやることをおすすめします。
サンドボックスで事前選別するとそもそも増えにくくなる
第5回のサンドボックスの使い方とつながる話ですが、増えすぎ問題への一番の対処は「最初から無駄に登録しないこと」です。
思いついたキーワードをすぐ追跡登録するのではなく、サンドボックスで一度確認してから判断する。KEI・競合強度・検索数を見て「これは追う価値がある」と判断したものだけを登録する。この習慣があるかどうかで、半年後の登録数が大きく変わります。
すでに増えすぎてしまった状態からでも、「今後の登録はサンドボックスを経由する」と決めるだけで、これ以上増えにくくなります。過去を全部整理しなくても、これからの積み上げを変えるところから始めるのが現実的です。
まとめ
- キーワードが増えすぎると「API 消費の増加」「ノイズの増大」「大事なキーワードの埋没」が起きる
- フォルダ管理が現実的な解決策。「記事単位でフォルダを作る」が扱いやすい
- 既存キーワードの整理は「優先度の高い記事のキーワードから順番にフォルダへ」という粒度でやる
- 全消しリセットは避ける。順位変動の履歴はコンテンツのネタにもなる
- サンドボックスを経由する習慣をつけると、そもそも登録数が増えにくくなる
このシリーズはここで一区切りです。
7本を通じて伝えたかったのは「Rank Tracker は毎日張り付いて使うツールではない」ということです。キーワードを登録して、変動を記録して、ときどき見直す。その繰り返しの中で、自分のサイトが戦えるキーワードの感覚が磨かれていきます。
AI と組み合わせることで、仮説を出す速度は上がります。ただ、「自分のサイトが今どこにいるか」を測るのはツールの仕事です。この役割分担を意識して使うと、両方の価値を活かしやすくなります。
まだ Rank Tracker を持っていない方へ
GRC との比較や、わたしが実際に乗り換えた理由は別記事にまとめています。
👉 [SEOツール、正直に比較します。GRCやめて Rank Tracker に乗り換えた本当の理由]
まず無料版から試したい方は、インストール手順をこちらで解説しています。