

何もかもあつめっぱなしだと労力ばかり増えちゃう
AI 時代の Rank Tracker 活用講座|第6回
このページでわかること:
- いつまでも反応しないキーワードをどうするか
- 「捨てる」判断のタイミングと正直な難しさ
- 逆に、数値が低くても残しておくべきキーワードがある理由
- フォルダ管理で「全体を眺めない」という考え方
記事を書き続けていると、Rank Tracker に登録したキーワードの中に「ずっと動かないもの」が出てきます。
半年前に入れたキーワードが100位以下のまま変わらない。記事は書いてある、内部リンクも通してある、でも順位がまったく動かない——そういうキーワードが積み上がってくる時期があります。
このとき「捨てるべきか、残すべきか」という判断に迷います。正直に言うと、わたしも今でも迷います。「これはもう無理だろう」と外したキーワードが、後から思わぬ形で拾える可能性もゼロではないので、なかなか踏み切れません。
この記事では、その判断軸を整理して書きます。「正しい答え」ではなく、「こういう理由でこう判断している」という話として読んでもらえればと思います。
見切りのタイミングは、正直わからない
最初に正直なことを書きます。
キーワードを「捨てる」タイミングについて、「〇ヶ月反応がなければ外す」という明確な基準は、わたしは持っていません。
理由は2つあります。
1つ目は、インデックスとアルゴリズムのタイムラグがあるからです。
新しい記事を公開してから評価が安定するまで、数ヶ月かかることがあります。早い記事は1〜2週間で動き出しますが、半年以上まったく反応がなかった記事が突然上がってくることも起きます。「動かない=駄目な記事」と即断できない理由がここにあります。
2つ目は、サイト全体のドメインパワーと連動しているからです。
サイト開設から間もない時期は、どのキーワードも動きにくいです。記事単体の品質よりも、サイト全体への評価が順位に影響します。時間をかけてドメインが育つと、以前は100位以下だったキーワードが動き出すことがあります。
だからといって「何もしなくていい」という話ではありません。ただ「動かないから即削除」という判断も、正確ではないということです。
外してもいいキーワードの目安
「見切りのタイミングはわからない」と書いた上で、わたしが「外す方向で考える」基準を共有します。
① 記事の内容とキーワードがそもそもズレていた場合
記事を書いたあとに「このキーワードはこの記事で本当に答えられているか?」を改めて確認することがあります。タイトルや見出しにキーワードを入れたつもりでも、記事の内容が検索意図に合っていない場合、どれだけ待っても順位は動きません。
このケースは「キーワードを捨てる」というより「記事を改善するか、別記事を作るか」という判断になります。キーワード自体を外すのは、記事との接続が根本的に合っていないとわかったときです。
② サイトの専門性と離れすぎているキーワード
wptg.work であれば WordPress・SEO・Rank Tracker が軸です。ここから大きく外れたキーワードで記事を書いていた場合、サイトの評価軸と一致しないので上がりにくい傾向があります。そうしたキーワードは、記事ごと見直しの対象になります。
③ 検索意図が変化していたキーワード
「以前は検索されていたが、今は別のワードで検索される」という変化が起きているキーワードは、追い続けても効果が薄くなります。Rank Tracker のデータと合わせて検索数の推移を確認して、明らかに検索自体が減っているキーワードは整理の候補にします。
狙っていないキーワードでヒットしていることがある
キーワード管理で、もう一つ起きることがあります。
「狙って書いたキーワードでは動かないのに、想定していなかったキーワードで順位が出る」というケースです。
Rank Tracker を定期的に確認していると、「このキーワード、追跡登録した覚えがないのにデータが入っている」ということがあります。記事を書いたあとに Rank Tracker が関連キーワードを自動検出して追加することがあるためです。
こういう「拾えていなかったキーワード」が上位に入っていることに気づいたとき、選択肢が2つ出てきます。
- そのキーワードに向けて記事の内容を少し寄せる
- そのキーワードをメインにした新しい記事を書く
どちらが適切かは記事の内容次第ですが、「すでに評価されているキーワードに寄せる」という発想は、新しいキーワードをゼロから狙うより順位が出やすいことがあります。
Rank Tracker でキーワードを管理しているからこそ見えてくる発見です。
数値が低くても捨てない判断がある

ここが、この記事で一番伝えたいことです。
「検索数が少ない」「KEI が低い」という理由だけでキーワードを外すのは、早計な場合があります。
具体的な例を出します。
わたしが追跡しているキーワードの中に、月間検索数が320、KEI が1.262 というキーワードがあります。数値だけ見れば、優先度は高くない部類です。ただ、このキーワードは年に1〜2回の購入につながっています。
なぜか。
このキーワードで検索する人は、購入する意図を持ってたどり着いている可能性が高いからです。「調べたい」ではなく「買おうとしている」段階で入力するキーワードは、検索数が少なくても1件あたりの価値が大きくなります。
SEO ツールの世界では「購買意図の高いキーワードは検索ボリュームが小さい」ということが普通に起きます。「Rank Tracker 購入」「Rank Tracker 価格」のような、購入直前のキーワードがその典型です。
KEI と検索数が低くても残すキーワードの見分け方
数値と成果が一致しないキーワードを見分けるポイントは、検索意図の「温度感」 です。
以下のようなキーワードは、数値が低くても残す候補になります。
- 商品名 +「購入」「価格」「どこで買う」「割引」
- 比較対象が明確なキーワード(「〇〇 vs △△」「〇〇 乗り換え」)
- 「〇〇 使い方」のような、購入後の人が検索するキーワード
逆に、情報収集の段階で検索されるキーワード(「〇〇 とは」「〇〇 仕組み」)は検索数は多くても購入との距離があります。
Rank Tracker の数値は「量」を見るのに向いています。「質」、つまりそのキーワードで来る読者が何をしようとしているかは、数値だけでは判断できません。
フォルダ管理で「全体を眺めない」

話が少し変わりますが、キーワードの見切りと合わせて意識しておくと楽になるのが、フォルダ管理です。
Rank Tracker では、キーワードをフォルダに分けて管理できます。「記事タイトルや記事カテゴリごとにフォルダを作って、対応するキーワードをまとめる」という使い方が現実的です。
全キーワードをフラットに眺めると、数が増えるほど「どれを見ればいいか」がわからなくなります。フォルダ単位で確認する習慣にしておくと、「この記事に関係するキーワードだけを確認する」という絞り込みができます。
捨てる・残すの判断も、フォルダ単位でまとめて見直すほうが、1つ1つのキーワードを個別に判断するより全体感を掴みやすいです。
まとめ
- 「いつ捨てるか」の明確な基準はなく、サイトの状況によって変わる
- 記事と検索意図がズレている、専門性から外れている、検索数が消滅している場合は外す候補
- 狙っていないキーワードでヒットしていることがある。そちらに寄せる選択肢もある
- 検索数が少なくても「購買意図が高いキーワード」は残す価値がある
- 数値の「量」と、検索意図の「質(温度感)」は別に判断する
- フォルダ単位で見直す習慣をつけると管理が楽になる
次の記事では、そもそもキーワードが増えすぎてしまったときにどうするかを扱います。管理が煩雑になる前にやっておくこと、フォルダ整理の手順も含めて書きます。
まだ Rank Tracker を持っていない方へ
GRC との比較や、わたしが実際に乗り換えた理由は別記事にまとめています。
👉 [SEOツール、正直に比較します。GRCやめて Rank Tracker に乗り換えた本当の理由]
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