こちらの記事で、独自ドメインを取得しましょうと説明しました。
今回は、ドメインに関する補足的な内容です。
サブドメイン、そしてサブディレクトリについてご説明します。
WordPress歴10年以上です。ブロックエディタ好き。テーマはJINとLightning、Cocoonを使ってます。テーマやプラグインなどを試して使ってみるのが好きです。
サブドメインとサブディレクトリの違い
こちらの記事でサブドメインとサブディレクトリについて少しご説明しました。
ここでは、それらの違いについて下記の点からご説明します。
- メインドメインとの関係性
- 検索結果への影響(SEO)
- SSLの費用
一つずつ説明します。
メインドメインとの関係性
前回の記事に重なりますが、簡単にかくと次のとおりです。
サブドメインの場合は、メインドメインとは独立したものとして考えられます。メインドメインからの影響はサブディレクトリに比べてありません。
サブディレクトリは、メインドメイン下にあるため、メインドメインの影響を受けやすくなります。
サブディレクトリ運用は慎重に
サブディレクトリは良くも悪くもメインドメインの影響下にある、というのが最大のメリットでもありデメリットでもあります。
例えば、
- ドメインが乗っ取られた
- ドメインの所有権を失った(所有者が費用負担してない)
- ドメインが検索被害にあった
という場合。
この場合は、サブディレクトリも思いっきり影響を受けてしまいます。
メインドメインから切り離されたらもう終わりです。
これは、レンタルサーバーの無料ブログなどのURLをみたらイメージが付きやすいかもしれません。
リスクを分散させるために、サブドメイン型にしているところもあると思いますが、サブディレクトリ型の場合は、他の同じディレクトリにあるサイトの影響を受けやすいともいえます。
長くなりましたが、自分で将来やりたいことが増えた場合の柔軟性がある、というのはこういうことですね。
検索結果への影響(SEO)
SEO(エスイーオー・検索対策)的には、
メインドメインの影響を受けさせるか、受けさせないかの違いです。
ドメインの力ってドメインパワー(DP)って言います。
このDPが強いほど検索結果に影響力をもつと単純に考えて。(もちろん他にも色々な要素があります)
もちろん、サブディレクトリの評価があがれば、メインドメインのDP値もあがっていきます。
検索対策にドメインパワーが必要なら、サブディレクトリ一択じゃん?と思ったら、そうも簡単な話ではなくて。
例えば、サブドメインの場合であれば、メインドメインのDPが80あったとして、そのメインドメインからサブドメインへリンクを作ると、
「DP80のサイトからリンクされているすごいサイト」
というような評価にもなるのです。
なので、検索対策から考えると言うよりは、やはり機能的な面からサイト設計を考えるべきです。
SSLの費用
SSLとは、安全性が確立されたサイトに出された証明書のことです。
ホームページやブログを表示させる時、サーバーと自分のコンピュータとでは沢山のデータをやりとりしています。
SSLは、そのデータのやり取りを暗号化して安全にしていますよ、という仕組みのことです。
このSSLは、通常1ドメインに対して1つ付けなければいけません。
サブディレクトリは、メインディレクトリ配下となるので、SSLはメインディレクトリの恩恵を受けられます。
反対に、サブドメインは別ドメインと考えられるため、それぞれに対してSSLの設定をしなければいけません。
この場合は、そのサブドメイン一つずつにSSLの費用がかかってしまいます。
数が多ければその分費用がどんどん増えていくわけですね。
SSLは最初からついてないの?
サーバーによっては、設定すれば1ドメインについて1つつけることができます。(上述のようにサブドメインは自分で費用負担)
エックスサーバーさん、さくらインターネットさんは、ドメイン設定後にSSL設定をコントロールパネルからすることができます。
以前は面倒くさいサーバー設定ファイルをいじらなければいけなかったのですが、いまではボタン一つでOKです。
反映されるまで待つだけです。
無料サーバーを使って、独自ドメインを使った場合は、SSL費用として別途負担する場合が多いようです。
サイト構成を改めて考えよう
WordPress初心者さんが、この記事を読んでいるかどうかはわからないのですが。
サブディレクトリって、WordPressのカテゴリーに似ていますよね。
そのカテゴリーがメインドメインに関係する内容であればよいのですが、異なっている場合、それはサブディレクトリにしたほうが良さそうですよね。
サブディレクトリにすれば、テーマも別のものを選べますし、作り方も変えることができます。
自分がどう運用したいか始める前にしっかりと考えましょうね。
以上です。